出版社内容情報
明治2年の東京奠都(てんと)以降の,国家と天皇に関わる儀礼空間を,式場の建築,敷地全体,行幸啓経路を一体としてとらえ,その全体像を明らかにする.伝統の継承と模倣,創造という観点から,近代天皇制が東京の都市空間の形成に与えた影響を考察する.
内容説明
上野、日比谷、青山、代々木…東京の創られた伝統。東京奠都以降の、国家と天皇にかかわる儀礼空間を、式場建築・敷地・行幸啓経路を一体としてとらえ、その全体像を明らかにする。近代天皇制による「土地の記憶」を読み解く東京論。
目次
序章 帝都・東京と儀礼―研究史整理と問題の所在
第1章 儀礼の全体像とその分類―「都市を舞台とする儀礼」の位置付け
第2章 祝賀儀礼と都市―多様な主体が催す儀礼空間の都市的拡がり
第3章 祝賀儀礼の建築―式殿にみる「御殿風」様式の系譜
第4章 大喪儀―東京市西部の練兵場・御料地の利用
第5章 軍事儀礼―練兵場と宮城前広場における観兵式
第6章 明治神宮外苑造営前史における空間構造の変遷―軍事儀礼・日本大博覧会・明治天皇大喪儀
結章 近代天皇制と都市・建築
附録 儀礼一覧
著者等紹介
長谷川香[ハセガワカオリ]
1985年東京生まれ。2008年東京大学工学部建築学科卒業。2008‐2009年パリ・ラ・ヴィレット建築大学交換留学。2011年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。2018年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。文化庁国立近現代建築資料館研究補佐員、東京藝術大学美術部建築科教育研究助手をへて、現在、東京理科大学理工学部建築学科助教、博士(工学)、一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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鵐窟庵
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