近代天皇制と東京―儀礼空間からみた都市・建築史

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近代天皇制と東京―儀礼空間からみた都市・建築史

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  • サイズ A5判/ページ数 379p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130668613
  • NDC分類 210.09
  • Cコード C3052

出版社内容情報

明治2年の東京奠都(てんと)以降の,国家と天皇に関わる儀礼空間を,式場の建築,敷地全体,行幸啓経路を一体としてとらえ,その全体像を明らかにする.伝統の継承と模倣,創造という観点から,近代天皇制が東京の都市空間の形成に与えた影響を考察する.

内容説明

上野、日比谷、青山、代々木…東京の創られた伝統。東京奠都以降の、国家と天皇にかかわる儀礼空間を、式場建築・敷地・行幸啓経路を一体としてとらえ、その全体像を明らかにする。近代天皇制による「土地の記憶」を読み解く東京論。

目次

序章 帝都・東京と儀礼―研究史整理と問題の所在
第1章 儀礼の全体像とその分類―「都市を舞台とする儀礼」の位置付け
第2章 祝賀儀礼と都市―多様な主体が催す儀礼空間の都市的拡がり
第3章 祝賀儀礼の建築―式殿にみる「御殿風」様式の系譜
第4章 大喪儀―東京市西部の練兵場・御料地の利用
第5章 軍事儀礼―練兵場と宮城前広場における観兵式
第6章 明治神宮外苑造営前史における空間構造の変遷―軍事儀礼・日本大博覧会・明治天皇大喪儀
結章 近代天皇制と都市・建築
附録 儀礼一覧

著者等紹介

長谷川香[ハセガワカオリ]
1985年東京生まれ。2008年東京大学工学部建築学科卒業。2008‐2009年パリ・ラ・ヴィレット建築大学交換留学。2011年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了。2018年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。文化庁国立近現代建築資料館研究補佐員、東京藝術大学美術部建築科教育研究助手をへて、現在、東京理科大学理工学部建築学科助教、博士(工学)、一級建築士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アメヲトコ

5
祝賀・大喪・軍事といった天皇に関わる諸儀礼が近代東京の都市空間にどのようなインパクトをもたらしたかを検討した一冊。行列のコース取りや会場の構成に都市の性格が表れてくるとことが興味深い点です。京都のイメージからすると不思議なのは、天皇の空間であるにもかかわらず方位の観念がきわめて稀薄であるところで、やはり東京は徳川の都市であって、天皇のための都市として作られたのではないのだなということを実感させられます。2021/02/01

鵐窟庵

4
東京の都市の中で人々が日常的に通行する道路や利用する公園が祝祭的に形成された歴史を、天皇の儀礼や祝祭の具体的な調査と時系列ごとの分析に基づいて経緯を紐解いている。明治神宮の外苑と内苑が一つの空間を作る形式は、伊勢神宮のそれを思い起こさせると同時に、都市的スケールに拡大されて、東京の都市の骨格自体を形成することがわかる。東京が初めは上野公園へ東北へ拡張し、次に代々木公園の西に拡張していくこと、実は当時の明治政府がロシアの王宮を調査していたこと等、本書を読んだ後改めて東京を廻ると新たな都市の層が浮かび上がる。2021/07/07

Satie11762713

0
皇室に関心のある人なら興味深く読めるのではないか タイトルどおり近代なので明治〜昭和20年まで2020/09/11

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