出版社内容情報
植物に寄生し、さまざまな植物病を引き起こし、農業に大きな被害をもたらす謎の細菌、ファイトプラズマのすべてを網羅する。
内容説明
半世紀にわたり誰も解けなかった最小生命体の謎は、日本人により解明された。基礎から応用に至る幅広い成果はいかにマネジメントされ世界をリードし続けたのか。その極意と醍醐味を、すべての人に向け余すところなく綴った無類の一冊。
目次
1章 謎の病気
2章 MLO(ファイトプラズマ)の発見
3章 挑戦の系譜
4章 MLOからファイトプラズマへ
5章 不可能と思われたゲノム解読
6章 植物と昆虫に感染するしくみ
7章 病原性因子の発見―重鎮の言葉を跳ね返すまで
8章 ファイトプラズマ病をどのように根絶するか?
おわりに ファイトプラズマ研究の新たなパラダイムに向けて
著者等紹介
難波成任[ナンバシゲトウ]
東京大学農学部卒業、同大学院農学系研究科博士課程修了(農学博士)、東京大学農学部助手、米国コーネル大学客員研究員、東京大学農学部助教授、東京大学農学部教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科教授、東京大学大学院農学生命科学研究科教授、法政大学特任教授、東京大学大学院農学生命科学研究科植物医科学寄付講座特任教授を経て、東京大学名誉教授、東京大学大学院農学生命科学研究科特任教授、東京大学総長特任補佐、東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラムコチェアマン、同企画委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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