出版社内容情報
現代の日本が抱える課題群は,科学技術を抜きに語れないと同時に,それだけでは解決できない社会の諸側面も考慮する必要がある.さまざまな分野と関連するSTS研究を,個別具体的な課題(メディア,教育,法,ジェンダーなど)ごとに解説し,その広がりを示す.
内容説明
現代が抱える課題の解決に、新たな考え方を提起。日本に次々と生起する諸問題は、科学技術を抜きに語れないと同時に、社会の諸側面も考慮する必要がある。さまざまな分野と関連するSTS研究を、メディア、教育、法、ジェンダーなど個別具体的な課題ごとに解説し、その広がりを示す。
目次
第1章 科学コミュニケーション
第2章 科学とメディア
第3章 科学と教育
第4章 法と科学
第5章 科学とジェンダー
第6章 リスク論
第7章 テクノロジーアセスメント
第8章 原子力と社会―「政策の構造的無知」にどう切り込むか
第9章 気候工学の技術哲学
第10章 生命倫理
第11章 再生医療をめぐる「科学と社会」
第12章 AIと社会
著者等紹介
藤垣裕子[フジガキユウコ]
東京大学大学院総合文化研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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無重力蜜柑
6
あまり目新しい話もなく微妙な巻だった。このシリーズはこれで全部読んだが、最後までイマイチ違いの分からない3冊だった。市民参加論とか3冊全部に入ってた気がするし正直高いわ。「科学コミュニケーション」:聞いたような話だしあんま興味なし。「科学とメディア」:SNSで深まる分断を前に理性的な市民像を前提する民主主義的科学コミュニケーションが機能不全を起こしている。そこで最近のメディア学では感情に着目しているようだがそれはプロパガンダ性を帯びる。ただ、そこを批判してももうどうしようもないところまで来ている気もする。2022/07/16