出版社内容情報
「水の国」アマゾニア.ここに暮らすエセエハやカシナワといった先住民の人びとは,毒や幻覚剤さえもあやつる独特の文化を育んできた.激しすぎる自然,虹をわたる死者,幻覚体験--.地球上最大の熱帯林を舞台にくりひろげられる,喜怒哀楽にみちた原色の生.
内容説明
激しすぎる自然。虹をわたる死者。歌と幻覚剤。世界最大の熱帯林、南米アマゾニアにすむエセエハやカシナワ。その喜怒哀楽にみちた原色の生を描く。
目次
第1章 水の国アマゾニア―ボリビア
第2章 激しすぎる自然―森と動植物
第3章 森と川に生きる―エセエハの暮らし
第4章 ブラジルへ―カシナワの世界
第5章 精霊たちのざわめき―エセエハの世界
第6章 歌と幻覚剤―アマゾニアの生活世界
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sibafu
3
ボリビアやそこから船で川を遡ったブラジルなどアマゾン川流域(アマゾニア)でのフィールドワークの記録。終盤の第六章は幻覚剤とシャーマンがテーマ。アマゾニアのシャーマンは巫術に植物から作った幻覚剤と歌を用いるらしい。シャーマンが儀式でお経のようなものを唱えたり叫ぶということは知っていたが、歌うというのは意外だった。治療として参加者も一緒に歌う。例えばRPGの『ファイナルファンタジー』でジョブの吟遊詩人が歌や演奏で攻撃や回復、補助を行えるがそういったアビリティに説得力を感じる。音が世界に与える影響は侮れない。2014/10/14
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