出版社内容情報
数々の名だたる近代和風庭園を造り続けた庭師・小川治兵衛という人物を通して、近代日本のあり方を見直す。
小会PR誌『UP』の好評連載を加筆・再構成し,待望の書籍化! 山県有朋,西園寺公望,近衛文麿……国家の最大限の西欧化を推進しつつ,私的には伝統に縛られない和風の表現を求めた明治から昭和前期の政治家・企業家たち.彼らが愛した植治の庭を通して,日本の近代化のあり方を見つめる.建築に歴史的まなざしを注いできた著者による近代化論.
序 哲学の道
1章 近代化のなかの琵琶湖疏水開発
2章 はじまりとしての山県有朋
3章 庭園におけるブルジョワジーと華冑界
4章 琵琶湖疏水を庭園へ
5章 庭園世界の拡大
6章 数寄者たちの創造のあり方
7章 最後のパトロン
【著者紹介】
鈴木 博之
鈴木博之:青山学院大学総合文化政策学部教授・博物館明治村館長
内容説明
工業用水として計画された琵琶湖疏水を変じて、近代和風文化の粋を示す自然主義の庭園に用い、パトロンたちが自己を演出し、人びとと会い、決断を下し、孤独に沈潜するための「場」を創造しつづけた七代目小川治兵衛―その活動の軌跡から、日本における近代が生み出した精神を読み取る。
目次
1章 近代化のなかの琵琶湖疏水開発
2章 はじまりとしての山県有朋
3章 庭園におけるブルジョワジーと華胄界
4章 琵琶湖疏水を庭園へ
5章 庭園世界の拡大
6章 数寄者たちの創造のあり方
7章 最後のパトロン
著者等紹介
鈴木博之[スズキヒロユキ]
1945年、東京都生まれ。1974年、東京大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。ロンドン大学コートゥールド美術史研究所留学、東京大学工学部専任講師を経て、1990年より東京大学大学院工学系研究科教授。2009年4月より青山学院大学総合文化政策学部教授。2010年4月より博物館明治村館長併任。主著:『東京の「地霊」』(文藝春秋、1990年、サントリー学芸賞)、『ヴィクトリアン・ゴシックの崩壊』(中央公論美術出版、1996年、日本建築学会賞)、『都市へ』(中央公論新社、1999年、建築史学会賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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