出版社内容情報
プレハブ,マンション,建売,ニュータウン……「住宅」とは何者か? 20世紀はかつてない居住の形態・建築の方法を生み出した.その構想の発端まで立ち返り,さまざまな角度から光をあてて現在への道程を検証,いま私たちが身をおくごくありふれた家,町,風景を問い直す.図版多数.
内容説明
プレハブ、マンション、建売、ニュータウン…「住宅」とは何者か?いま私たちが身をおく、ごくありふれた家、町、風景を問い直す。
目次
第1章 居住革命
第2章 量産の夢
第3章 商品としての住宅
第4章 新世紀の素材
第5章 100年目の風景
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浅香山三郎
6
松村さんの本は3冊目。副題に「20世紀的住宅の系譜」とある通り、住宅が量産化できるようになり、それに伴つて巨大な産業として発達したことを位置付け、また、量産化を理想とした建築家たちの思想を辿る。 今の日本で見ることができるタテモノの大半が、20世紀後半にさういふ産業化された住宅メーカー(や大工から工務店になつた地元業者)が作つたものだといふ指摘は、見逃し易いが、戦後史を考へる上でも大事。 また、市浦健が戦前住宅営団に在籍してをり、前川國男とは同窓だつたことなど、ニュータウンの系譜との繋がりも興味深い。2017/07/14