出版社内容情報
《内容》 ケニア北部の半乾燥地帯に住む牧畜民チャムスの「医学」とは。彼らの病気の自己治療、それは徹底した身体認識からはじまる。「解剖学」を身につけ、「病気」を理解し、対処する。われわれの身体論、健康観、病気への対処の仕方など、身体の「自然性」へのコミットのあり方を考え直す。西洋医学でも東洋医学でもない、第3の医学はあるか?
目次
第1章 丘のうえのホームステッド(チャムスの人びと;人類学があつかってきた「病気」;なんでも屋の伝統医がいない社会)
第2章 体内を知る(身体内部の構造;内部を透かしてみる「身体」)
第3章 疾患を知る(症状の理解;病気の識別と分類;病原論;発症のしくみと診断)
第4章 治療をする(薬好き;物理的な治療;予防的行為;診断と治療法の選択)
第5章 身体へのまなざしと疾病観(身体的な現象としての「病気」;自己完結的な「病気」理解をささえるもの;身体の「自然性」へのアプローチ)




