目次
1 都市計画への道(建築にすすむ;私の都市計画史)
2 都市計画の原点・居住(生活空間を考える;新しい都市のあり方)
3 安全と防災(都市の火災とその背景;災害と防災対策)
4 都市再開発(都心部再開発のあり方;「まち」づくり将来展望)
5 土地問題を語る(地価抑制の方策;日本独特の事情)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鵐窟庵
5
著者の半生の都市工学の語録。自ら受けた大学時代の教育を振り返りながら、建築学科と都市工学科の系譜を語りつつ、建築哲学についての総合性を述べる前半と、後半では、全体と部分を時間変化の中で同時に考慮する必要のある都市計画の難しさ、不燃化を筆頭に日本の都市の防災の歴史、再開発から国土計画、さらに都市計画における難題である土地権利の問題について語っている。後半の問題は現代においては若干改善されたものの未だに問題となる点で、都市計画の課題は不変であると思うと同時に、前半は生々しく当時の状況を伝えるもので貴重である。2019/01/27
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