出版社内容情報
近年、急速な発展をみせている量子技術。従来のコンピュータでは解くことが難しかった問題の解決や情報セキュリティ分野でのイノベーションなどが期待されている。物理学・工学・情報科学など複数領域にまたがり学習が難しい量子技術を一冊で学べるテキスト。
内容説明
2012年・2022年ノーベル物理学賞受賞研究が開拓した量子技術・量子情報科学の知識を筋道立てて学ぶ。量子技術の学習では、異なる量子系を横断的・俯瞰的に理解する必要がある。そのために必要な「共通言語」の知識をまとめ、量子系を順序立てて学ぶことができる一冊。量子技術を学ぶ学生だけでなく、研究者・技術者にも必携の書。
目次
第1章 導入:量子情報と量子技術
第2章 量子ビットのための基礎量子力学
第3章 量子系の時間発展
第4章 擾乱と摂動
第5章 調和振動子と二準位系
第6章 電磁波共振器と共振器量子電磁力学
第7章 量子実験系における種々の結合
第8章 量子情報処理の基礎
著者等紹介
長田有登[オサダアルト]
東京大学大学院総合文化研究科助教、博士(工学)。2014年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了、同大ナノ量子情報エレクトロニクス研究機構、総合文化研究科特任助教、科学技術振興機構さきがけ研究者(兼任)を経て、2022年より現職
やまざきれきしゅう[ヤマザキレキシュウ]
国際基督教大学教養学部准教授、Ph.D.in Physics。大阪大学、京都大学でCREST特別研究員、2012年東京大学先端科学技術研究センター助教、2014年(独)科学技術振興機構さきがけ研究員(兼任)、2018年東京大学先端科学技術研究センター特任講師、2019年(独)科学技術振興機構さきがけ研究員(兼任)。2019年より現職
野口篤史[ノグチアツシ]
東京大学大学院総合文化研究科准教授、理化学研究所量子コンピュータ研究センターチームリーダー、博士(工学)。2013年大阪大学基礎工学研究科博士課程修了、東京大学先端科学技術研究センター特任助教などを経て、2019年東京大学大学院総合文化研究科准教授、2020年理化学研究所創発物性科学研究センターチームリーダー、2021年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Haruki