出版社内容情報
研究者から現場の医師まで幅広い執筆者による,関連分野との協働や学際的視点を取り入れたヘルスサービスリサーチの入門書.医療サービスの質を,構造,過程,結果の3つの概念のいずれかに焦点をあて,仮説を立てて分析をおこない,よりよいウェルビーイングに向けた健康サービスの向上をめざす.
目次
1 ヘルスサービスリサーチの基礎知識
2 医療システムのマネジメント
3 医療システムのモデル評価
4 関連領域との協働
5 行政におけるヘルスサービスリサーチ
6 各種現場におけるヘルスサービスリサーチ
終章 まとめ
著者等紹介
田宮菜奈子[タミヤナナコ]
1986年筑波大学医学専門学群卒業。1990年東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、医学博士。帝京大学医学部助手・講師、ハーバード大学公衆衛生大学院修士課程などを経て、筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野教授、筑波大学ヘルスサービス開発研究センターセンター長
小林廉毅[コバヤシヤスキ]
1983年東京大学医学部医学科卒業、1989年医学博士。帝京大学医学部助手・助教授、ハーバード大学公衆衛生大学院武見フェロー、筑波大学社会医学系教授などを経て、東京大学大学院医学系研究科社会医学専攻公衆衛生学分野教授、公共健康医学専攻健康医療政策学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はひへほ
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ヘルスサービスリサーチという分野を最近知って、日本語で書かれた本はこれくらいだったので、買って読んでみた。50年前くらいにできた比較的新しい研究領域で、医療へのアクセス、医療の質、コスト、そして、健康に関係することを学際的に様々な方法を使って探究している。医療の質の向上や費用の抑制が求められる現代、今後盛り上がっていく分野かもしれない。2024/07/25
バーニング
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「ヘルスサービスリサーチ」とはそもそもどういった研究領域であるのかの概説から始まり、計量経済学を中心として医学は社会学、文化人類学といった幅広い分野の研究者がその方法論と実際の研究の紹介を行なっている。経済学や医学の人が多く参加している本なので、この分野における質的調査を学びたい人には少し物足りないかもしれないが、学際的に取り組むことが必要だということと、その方法論が具体的に幅広く学べるのでこの分野に興味があれば得るものは多いはずだ。2023/05/28