内容説明
本書はCFD(計算流体力学)の環境問題への利用手法を基礎から応用まで体系的にまとめたもので、特に、環境解析、環境計画という学問分野を、CFDを利用して体系づけられた知識として再構成する。すなわち本書はCFD一般を対象とした概説書ではなく、CFDを手段、道具として、これをいかに環境デザインのために活用するかという側面に絞って記述されている。
目次
第1編 CFDにおける数値解析手法の基礎(計算流体力学の誕生と実用化の背景;非等温流れ場の基礎方程式、変数と座標系の取り扱い;離散化手法;計算アルゴリズム ほか)
第2編 人間・建築・都市環境における数値解析の事例(人体周辺の微気象の解析;対流・放射連成解析による室内温熱環境の形成メカニズムの解明;室内拡散場と換気効率;室内の化学物質空気汚染の数値解析 ほか)
第3編 CFDをベースにした連成シミュレーションによる人間・建築・都市の環境設計(人間の環境体験における物理尺度と空間尺度;環境の相互影響と連成解析;解析ツールとしての単純CFDと設計ツールとしての連成CFD;連成解析に基づく温熱環境を形成する各種要因の寄与率の解析 ほか)