出版社内容情報
線型代数の最も標準的なテキスト。平面および空間のベクトル、行列、行列式、線型空間、固有値と固有ベクトル等7章の他、附録をつけ線型代数の技術が習熟できる。各章末に演習問題があり、巻末に略解を付す。
【目次】
はじめに
まえがき
第1章 平面および空間のベクトル
第2章 行列
第3章 行列式
第4章 線型空間
第5章 固有値と固有ベクトル
第6章 単因子およびジョルダンの標準形
第7章 ベクトルおよび行列の解析的取扱い
附録I 多項式
附録II ユークリッド幾何学の公理
附録III 群および体の公理
あとがき
問題略解
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
13
再読。線形空間の章から急激に難易度が上がるが、微分方程式・差分方程式やルジャンドル多項式などが例として挙げられる。そこでは、RやCの行列・ベクトルのみで完結している多くの本と異なり、数学の各分野との繋がりについて理解できると思う。2020/09/20
オザマチ
9
高校数学のベクトルや行列から入るので、読む前に想像していたよりも親切な本だと感じた。途中で線形代数の応用例に微分方程式や差分方程式を取り上げているのが面白い。2018/02/17
BIN
8
大学数学の勉強を改めて始めて一冊目です。高校数学からつながってるのでスムーズに頭に入りました。さすがは名著と言われることはある。ただ教科書的なものだから重要なところは丁寧に、例とかは簡単にさらっと流されてたりするので、そこで大分悩まされました。線形空間は苦手なせいもありますが、混乱しました。後半になるほど不完全燃焼感があります。ここを出発点に他の本で補っていくといいんだろうなと思いましたが、次は解析学の方を勉強していきます。2019/12/15
KAZOO
8
何度目かの再読です。線型代数の本としては本当によくわかるように書かれています。難しい数学の本を読んでとても歯が立たないときなどこの本をいつか繙いています。高校生から大学の中間レベルなのでしょうが私にはいい本です。2014/02/09
KAZOO
7
当時線型代数の教科書としては素晴らしいものでありましたが、今もういちど読んでみるとやはり余分な説明もなくすんなりと頭に入ってきます。演習問題もやるといいのでしょうが(同じ著者で出ています)、学生ではないのでそこまでできるかは今後の課題にしておきます。高校生高学年から大学教養学生に向いています。2013/09/16