出版社内容情報
ユークリッドに代表されるギリシア数学.本書では初期ギリシア数学の歴史をたどりつつ,1970年代以降盛んになった数々の研究のうち,ユークリッド『原論』の「比例論」について,最新研究までを追う.さらに「立方体倍積問題」に関する著者独自の解釈を加える.
目次
第1部 『原論』とギリシア数学をめぐる資料と伝説(資料とアプローチ;『原論』とユークリッド;『原論』とその解釈;ピュタゴラス派再考;数学的再構成をめぐって)
第2部 比例論の再検討(『原論』の比例論とそのアノマリー;相似図形と比例;立方体倍積問題)