内容説明
これは、建築意匠の研究におけるひとつの方法的試みの書である。すなわち、ヘンリー・ホブソン・リチャードソンという19世紀末のアメリカのひとりの建築家とそれに続く建築家達の作品を素材として、どのような建築意匠の理論的研究が可能かを試みたものである。
目次
第1章 建築における形態論(形態論とは何か;形態分析はいかにして行われるか;何故にヘンリー・H・リチャードソンとアメリカ近代建築を分析の対象とするか)
第2章 作品形式の分析(形態要素と形態構成;形態構造)
第3章 設計過程の分析(形態要素と形態構成;形態構造;構造概念の検証)
第4章 ヘンリー・H・リチャードソンの作品がアメリカ近代建築に及ぼした影響の分析(形態要素の継承の段階;形態構造の変形の段階)
作品年表
参考文献