目次
第1章 化石とはなにか
第2章 化石をめぐる時間
第3章 日本にやってきた化石研究者
第4章 近代的化石観のなかで―19世紀
第5章 自然の遊び・自然の冗談―18世紀
第6章 時を超えた天才―16‐17世紀
第7章 混沌と黎明―16世紀
第8章 すべての始まり―中世と古代
第9章 化石の自然史
著者等紹介
矢島道子[ヤジマミチコ]
1950年新潟県に生まれる。1975年東京大学理学部卒業。1981年東京大学大学院理学研究科地質学専門課程博士課程修了。東京成徳大学中・高等学校教諭などを経て、現在、東京医科歯科大学、千葉大学、早稲田大学などの講師(非常勤)、NPO地質情報整備・活用機構理事、理学博士。専門は古生物学・地質学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gachin
2
科哲から遠めの科学史。感想の感も強い/ 化石は”形成力”なる続成作用によって(形成力説)或いは地殻中の”種子”から(種子説)無生物的に生じると考えられてた。自然発生説がある程度?受け入れられていた時代にあっては無理もないように聞こえる/ 本邦の古生物は当時の最新版をそのまま輸入して始まった/ 首長竜の「プレシオ」は祖先的状態(魚竜に比べて派生的になってない)という意味だと思ってたが存在の連鎖のニュアンス(〃魚側ではない)があったらしい。時代背景的にもさもありなん/ 中華圏にも民俗レベルで?洪水説があった2022/02/13
家の中のぱっぽ
0
古生物学自体は好きだけど、古生物学の歴史を細かく見ていくことに興味がある人はどのくらいいるのだろう? 本書を手に取ったきっかけは、これまでの古生物学に貢献した人物が地層から化石を掘り起こしてどのような思考に至ったかを知りたかったことと、ダーウィン前後の時代は化石という認識はあるもののどのように地質年代を推定していたかということに興味がありました。本書でそれらの答えを得ることができました。 それと、古生物学の歴史が知りたいという本書を読む人はかなりコアな層だなと感じました。2021/07/11