出版社内容情報
メソ気象学は水平スケール千キロメートル以下の現象を対象とし,局地的短期予報や,竜巻,ダウンバースト,集中豪雨などの防災を支える科学として,近年とくに活発に研究されている.本書はその理論の理解にねらいを定めつつ,著者独自の筆緻でつづる基本書.
内容説明
本書は初めてメソ気象学を学ぶ読者の教科書として書かれたものである。レベルは大学学部の後期か大学院初年度である。執筆の方針としては、いろいろなメソ現象を最近の知見まで含めて概観するというよりは、その現象の根底にある物理過程を理解するための基礎的な原理原則や概念を、できるだけ統一的に体系化して解説することにした。いわば本書はメソ気象学の骨格を描こうとしたものである。
目次
第1章 メソ気象というもの
第2章 内部重力波の理論
第3章 山岳波の理論
第4章 シア不安定の理論
第5章 対称不安定の理論
第6章 安定成層の流体中の対流
第7章 重力流
第8章 積雲対流の降水過程と力学
第9章 雷雨の構造と力学
第10章 メソ対流系



