出版社内容情報
サケと人がともに生きる場の再生を目指して――わたしたちの身のまわりにあふれるさまざまなサケ.そのなかで先史時代から日本列島に住む人びとを支えてきたのはシロザケである.「つくられた資源」としてのシロザケの歴史を読み解きながら,「自然」や「野生」とはなにかを問いなおす.
目次
第1章 去りゆくカワザケ、進む家魚化
第2章 空間を囲い込む―近世宮古湾の「サケを獲る人びと」
第3章 増やす―近代日本と資源増殖
第4章 サケと漁場を取り戻す―人工ふ化放流技術の導入
第5章 在地である―サケのムラの誕生
第6章 獲る―沿岸から遠洋へ
第7章 獲るためにつくる―戦後のサケをつくる方法と制度
第8章 沿岸を「つくりそだてる」―栽培漁業と増殖
第9章 もう一つの戦後―土地にサケが根づくということ
第10章 離れゆく―間からの退出
第11章 増殖から再生へ―生を分有する責任
著者等紹介
福永真弓[フクナガマユミ]
1976年愛媛県に生まれる。2008年東京大学大学院新領域創成科学研究科博士課程修了、博士(環境学)。立教大学社会学部助教、大阪府立大学現代システム科学域准教授などを経て、東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授。専門は環境社会学・環境倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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