内容説明
ダイナソー小林こと小林快次教授(北海道大学総合博物館)ら世界で活躍する気鋭の日本人研究者が贈る渾身の一冊!待望の本邦初!純国産恐竜専門書。恐竜を科学する、日本初の決定版!
目次
第1部 進化と歴史(恐竜類の系統・分類・起源;鳥盤類1―ステゴサウルス類・アンキロサウルス類;鳥盤類2―鳥脚類 ほか)
第2部 古生理学と古生態学(繁殖;成長;雌雄 ほか)
第3部 日本の恐竜(北海道;本州1―東北・関東・中部;本州2―近畿・中国・四国 ほか)
著者等紹介
小林快次[コバヤシヨシツグ]
1971年福井県に生まれる。現在、北海道大学総合博物館教授(大阪大学総合学術博物館招聘教授)、Ph.D.。専門、古脊椎動物学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
不純文學交遊録
14
日本人研究者による最新かつ総合的な恐竜研究書。第Ⅰ部「進化と歴史」第Ⅱ部「古生理学と古生態学」第Ⅲ部「日本の恐竜」の三部構成。第Ⅰ部では恐竜の起源と分類や系統樹を解説。メガラプトル類はアロサウルス上科なのかティラノサウルス上科なのか議論が続いている。第Ⅱ部では恐竜の繁殖や雌雄、皮膚や羽毛といった生物学的な特徴を詳述。恐竜の絶滅についても扱う。研究者を志す大学生・大学院生を対象とした専門書だが、日本で発掘された恐竜化石を網羅した第Ⅲ部は比較的読みやすく、今後の新たな発見に期待が膨らむ。2025/10/20
於千代
2
はじめて恐竜について本格的な論文集に触れた気がする。それぞれの恐竜の分析に加え、繁殖や成長、絶滅など多面的なテーマを扱っており、恐竜を取り巻く最新の学説に触れることができたのは大変興味深かった。2025/10/12
KM
2
恐竜博物館に行くので、一冊読んでみた。地学と生物やってないのでだいぶ専門用語の読み込みが難しかったが、知らないこともたくさんあり、勉強になった。博物館に行くときに新しい視点ができて、楽しみ。2025/07/30
もちお
2
分類別、形態各論、産地別みたいな感じの構成でカラーページはなし。「大学生、大学院生が使う教科書」を想定されてるので、この本でいきなり素人が通読して系統的に学ぼうとしても難しい。何かしらこの前に一冊読んでおく必要があると思う。小学生の図鑑を読み込んだというだけでは心許ない。小林が監訳したナイシュあたりの本を読んでからが良さそう。文献が各章毎に示されてるのも、卒研やる学生に親切。2025/05/09
牙魔
0
あまりに専門的過ぎて、泣く泣くギブアップ。古生物学を専攻する大学院生とかが読むレベル?「絶滅」の章だけは興味あるので読んだ。K-Pj境界を挟む数年単位での解析がこんなに進んでいるのには驚いた2025/10/11




