出版社内容情報
世界に約4000種いるゴキブリ類――分類、形態、生態、行動など、数億年の進化史を経てつくりあげられたその多様で興味深い世界を体系的に詳述する。かれらはけっして家屋の害虫だけではない。さまざまなゴキブリ類の繊細で美しいすがた、そして彼らの社会性進化のプロセスには、昆虫学者だけではなく多くの人たちも魅了されるだろう。
目次
第1章 形態・色彩・大きさ
第2章 移動力―地上・水中・空中
第3章 生息場所
第4章 食物と採餌
第5章 微生物―目に見えない影響
第6章 配偶戦略
第7章 生殖
第8章 社会的行動
第9章 社会性ゴキブリとしてのシロアリ
第10章 生態学的影響
著者等紹介
ベル,ウィリアム・J.[ベル,ウィリアムJ.] [Bell,William J.]
1943‐1998。昆虫の生理学と行動学を専門とする尊敬される昆虫学者だった
ロス,ルイス・M.[ロス,ルイスM.] [Roth,Louis M.]
1918‐2003。ハーバード大学のゴキブリ分類学の世界的な専門家として認められていた
ナレパ,クリスティン・A.[ナレパ,クリスティンA.] [Nalepa,Christine A.]
ノースカロライナ州農業局の研究スペシャリストであり、ノースカロライナ州立大学の昆虫学の非常勤教授。ゴキブリ以外にカブトムシ、ハチ、シロアリなど、さまざまな昆虫に取り組んでいる
松本忠夫[マツモトタダオ]
1943年東京都生まれ。東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻修了、理学博士。同大学理学部助手、東京大学教養学部助教授、同大学大学院総合文化研究科教授、放送大学教養学部教授を経て、東京大学名誉教授。専門は動物生態学・社会生物学。とくに熱帯におけるシロアリと家族性ゴキブリの社会生態の解明を行ってきた。日本生態学会賞、日本生態学会功労賞などを受賞
前川清人[マエカワキヨト]
1972年広島県生まれ。広島大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程生物科学専攻修了、博士(理学)。富山大学理学部助手を経て、同大学学術研究部理学系准教授。シロアリや家族性ゴキブリの進化に関する研究を行っている。第1回日本昆虫学会賞、Zoological Science Award 2000を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。