出版社内容情報
かつて多くの謎に包まれていた鳥類の季節移動――渡り――は,ジオロケーター,衛星追跡などの最新技術により,渡りゆく鳥たちの足取りを詳細に追うことが可能になった.鳥たちの渡り経路の解明から保全まで,第一線で活躍する研究者たちが鳥の渡り研究の最前線を紹介!
目次
進展著しい鳥の渡り研究
1 渡りの経路(ハクチョウ類・ガン類・カモ類の渡り;タカ類の渡り;小鳥の渡り追跡;海鳥類の渡り;野外観察から明らかになる鳥の渡り;レーダーによる鳥の群れ追跡)
2 環境利用と生活史(渡り経路の連結性;渡りと生活史;渡りと気象;渡り鳥の生理機能)
3 保全と管理(渡り鳥の保全をめぐる諸問題;渡り鳥と感染症)
これからの鳥の渡り研究
著者等紹介
樋口広芳[ヒグチヒロヨシ]
1948年横浜市に生まれる。1975年東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。東京大学農学部助手、米国ミシガン大学動物学博物館客員研究員、日本野鳥の会研究センター所長、東京大学大学院農学生命科学研究科教授を経て、東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授。日本鳥学会元会長、The Society for Conservation Biology Asian Section元会長。専門は鳥類学、生態学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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