教師の語りと新教育―「児童の村」の1920年代

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  • サイズ A5判/ページ数 293,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130562140
  • NDC分類 372.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

大正から昭和初期にかけて展開した「新教育」は、前例のない教育の語りが展開した出来事であった。その意味を明らかにする。

目次

「児童の村」の教育の風景―教師の語りを問う視座
第1部 教師の一人称の語りと実践記録の成立―池袋児童の村小学校(野村芳兵衛における「私」と子どもの出会い;野村芳兵衛によるカリキュラムの編成とその変遷;小林かねよと子どもの「生活創造」)
第2部 子どもの発見と教育のユートピア―「児童の村」の教育実験の諸相(桜井祐男の「慰安所」としての学校―芦屋児童の村小学校;上田庄三郎の「コドモ運動」の展開―雲雀ヶ岡学園小学校;峰地光重の「田園学校」の夢とその展開―池袋児童の村小学校)
第3部 女性教師の葛藤と模索(平田のぶの愛の希求―池袋児童の村小学校・子供の村保育園;池田小菊による教室の「家庭化」―奈良女子高等師範学校附属小学校)
「児童の村」という出来事―実践記録の成立とその意義

著者等紹介

浅井幸子[アサイサチコ]
1973年に生れる。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。現在、和光大学現代人間学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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むぎ

1
「歴史研究において実際の教室を観察することが不可能である以上、剥き出しの実践を直接の研究対象として設定するのはナイーブである」。今後しばらく刻んでおきたいフレーズになりそう。これは教室を語るための実践記録というメディアの歴史であって、さらに記録自体をメディアにしながら20-30年代の教育実践の軌跡を追った記述である。子どもと大人の境界を引いたり消したり悩み苦しむことへ研究が共感的にならずにだれがやるのだという力強いメッセージを感じた。2018/05/18

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