重層的な世論形成過程―メディア・ネットワーク・公共性

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  • サイズ A5判/ページ数 210p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130560641
  • NDC分類 361.47
  • Cコード C3036

出版社内容情報

個々人の言動を越えて政治や社会に力を及ぼす存在にもなる「世論」.社会心理学におけるメディア研究やソーシャル・ネットワーク論に,オリジナルな調査データを交えながら,世論形成の重層性と変化のしくみと,それが今日担いうる公共性に再照明をあてる. 8回日本社会心理学会出版賞受賞

内容説明

現代の政治・社会の動向に大きな力をふるう「世論」。その形成過程と変化のダイナミズムに迫る。

目次

第1章 世論と公共圏(「世論」の概念;世論調査と世論 ほか)
第2章 マスメディアと世論(切り取られた「現実」―マスメディアが形成するリアリティ;マスメディアの社会的影響力とその認知 ほか)
第3章 意見分布とその認知―ソーシャル・ネットワークと「閉じた世論」(「意見分布の無知」現象;意見分布無知の類型と意見分布認知のメカニズム ほか)
第4章 世論過程とネットワーク―沈黙の螺旋理論の再検討(「沈黙の螺旋」理論とハードコア層;世論過程の非対称性―「沈黙の螺旋」仮説の再検討(1) ほか)
第5章 世論が変化を受け入れるとき(争点関心と争点態度による重層的な世論過程;「公共性」が合意を求めるとき―少年法の争点による再検証 ほか)

著者等紹介

安野智子[ヤスノサトコ]
1993年お茶の水女子大学文教育学部卒業。1998年東京大学人文社会系研究科博士課程単位取得退学。1999年香川大学経済学部専任講師。2001年同大学助教授。2002年より中央大学文学部助教授(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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インターネットメディアにおける社会的ネットワークの形成や、世論の構成についての論考を期待して読んでみたものの、ほとんどがマスメディアを中心とした既存の概念の整理・追試によるものであり、古さが否めない。筆者の言う「社会的リアリティ」そのものが大きく変容する中で、静的かつ分析的なアプローチが有効性を持ちえるのか、疑問に感じてしまった。マイクロ=マクロリンクを標榜するのであれば、もう少しマクロな動態について考察がほしいところ。2016/08/18

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