出版社内容情報
アメリカ社会学をはじめて包括的にとらえる出色の学史研究.まさにアメリカ的な社会的現実から発酵し展開してきた,プラグマティズム,シカゴ学派,そして巨星パーソンズという太い幹の流れに注目して,その哲学的基礎を中心に根底的な再検討を加える.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽん教授(非実在系)
2
アメリカの社会学、シカゴ学派とは事実上プラグマティズム・経験論をベースにしており、ドイツ観念論の影響を非常に強く受けて著しい理論志向を見せたタルコット・パーソンズを除いて、現在でもアメリカ社会学の大きな流れを位置づけているという。確かに、ジェームズの心理学をベースにデューイやミードが現れ、パークやバージェスらのシカゴ・モノグラフが隆盛し、パーソンズ登場とその批判を前後してシュッツ、ガーフィンケルやマートン、ラザースフェルドなどが出てきたという流れにある。見方が大いに整理されて有用であった。2017/07/24
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- 和書
- OD版 新約聖書解題