出版社内容情報
東大すら例外でない「衰亡」が取沙汰される現代日本の大学.いま直面する問題は,明治以降の日本の知の歴史の帰結と深い関係がある.社会史の視座と,自ら大学の研究・教育に携わる実践者の視座との双方から,ありうる大学の未来像とその芯である「理念」を大胆に提示する書.
内容説明
資本主義の過剰、パンデミック…、いま危機の中で思考する渾身の大学論=日本社会のための海図。新しい価値を創造する場へ。
目次
なぜ、大学が問題なのか―危機の中で思考する
1 大学崩壊の時代に(爆発の時代に大学の再定義は可能か;「人文社会系は役に立たない」は本当か―「通知」批判から考える;大学院教育の未来形はどこにあるのか;「蹴られない東大」を実現する方法;大学の不条理と未来―単線から複線へ;明日の大学 明日の都市―コミュニティとしての大学=都市)
2 明日の大学を語る(大学に未来はあるか―通過儀礼からキャリア―ビジョンの転轍機へ;大学は国に奉仕しているわけではない;人生で三回大学に入る社会に向けて;日本の大学の何が問題か―青木保×吉見俊哉;文系学部解体‐大学の未来―室井尚×吉見俊哉)
大学という理念―近代の臨界と自由の結界
著者等紹介
吉見俊哉[ヨシミシュンヤ]
東京大学大学院情報学環教授。1957年生まれ、東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京大学新聞研究所助教授、同社会情報研究所教授等を経て現職。東京大学副学長、情報学環学環長、大学総合教育研究センター長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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