出版社内容情報
ふたごに向き合う教育とは、「個」に向き合うこと。多くのふたごたちが通う東大附属の半世紀以上にわたる研究と実践の成果。
「東大附属」は,中高一貫教育の先鞭,高度な「総合的学習の時間」で知られるが,戦後初期から多くのふたごたちが通う学校でもある.学力や体力の発達は,遺伝とどう関わるか,そしてなにより,その子=個の支援とは何か.双生児研究の現在を紹介しながら,教育という営為の全てにも通じる実践を描く.
はじめに(大桃敏行)
刊行に寄せて(武藤芳照)
序 章 双生児と教育
第I部 附属学校の双生児たち
第1章 学校のなかでの双生児たち
第2章 卒業した双生児たち
第3章 親からみた双生児たち
第II部 双生児研究の周辺
第1章 双生児研究の歴史
第2章 双生児たちの学力
第3章 双生児の身体の発育・発達
第III部 双生児研究へのアプローチ
第1章 双生児の医学とデータベース(佐々木 司)
第2章 脳科学から英語教育へのアプローチ(酒井邦嘉)
第3章 双生児研究の二つの顔――心理学的に見る「双生児による研究」と「双生児の研究」(遠藤利彦)
コラム(大木秀一・今井康雄)
【著者紹介】
東京大学教育学部附属中等教育学校
東京大学教育学部附属中等教育学校
内容説明
双生児たちが教えてくれたこと。総合的な学習の時間や、卒業研究の取り組みなどユニークな校風で知られる中高一貫校「東大附属」。その教育実践が双生児研究と交差するところに、個の支援という教育の普遍的なテーマがあらわれる。
目次
双生児研究と教育
1 附属学校の双生児たち(学校の中での双生児たち;卒業した双生児たち;保護者からみたふたごたち)
2 双生児研究の周辺(双生児研究の歴史;双生児の特徴と学力;心身の発育・発達)
3 双生児研究へのアプローチ(双生児の医学とデータベース;脳科学から英語教育へのアプローチ;双生児研究の二つの顔―心理学からみる「双生児による研究」と「双生児の研究」)
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