内容説明
「坂道のくだりかた」を考える。日本社会の人口増大のピークはすでに終わりを告げ、いまは継続的な減少傾向の下り坂の途上にある。さまざまな問題を引き起こす人口縮小のトレンドのなか、私たちはどのような社会を構想するのか。人口縮小、それでもなお生きやすい社会をめざす新たな挑戦の書。
目次
序章 人口縮小!でも、生き心地の良い明日のために
1 人口縮小!社会を俯瞰する(人口縮小社会・日本のいま;人口縮小と時間の中で孤立する人びと;人口縮小社会における年と地域と“幸福”)
2 人口縮小!何が問題?どう解決?(人口縮小社会をケアするのは誰か 「生」と「ケア」を正当に扱う社会理論の提案;このままでは衰滅する;人口縮小問題とイデオロギーとしての「家族主義」;人口縮小社会におけるキャリア形成)
3 人口縮小!医療に何ができる?(人口縮小と生殖医療;人口縮小社会における高齢者;人口縮小社会と子どもの生命)
4 人口縮小!技術に何ができる?(人口縮小社会の中での「こども施設」;多様性が開くインクルーシブな未来社会に向けて;人口縮小社会におけるモビリティ 自動運転や新しいモビリティサービスへの期待)
終章 未来への贈り物
著者等紹介
遠藤薫[エンドウカオル]
神奈川県生まれ。1977年東京大学教養学部基礎科学科卒業。現在、学習院大学名誉教授。博士(学術)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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人口縮小は他人事 戦前は過剰人口に苦慮 1.57ショックで少子高齢化認識 政府の社会制度設計遅延 子どもは資産だが教育費高騰 女性の学歴向上で地位上昇 少子化は市場外不利益 長生きは長寿リスクに 健康問題の相談先なし2割 現役世代は機械的管理概念 老いと死は社会周縁化 若者は家族依存度高い ケア不可視の社会 日本貧困率高水準 地球環境限界に直面 高労働率でも男性稼ぎ手モデル 労働は投資として捉える 生殖医療に保険適用 高齢化率40%へ加速 子どもの孤独感世界一 学校は地域・避難拠点 経済優先で生命軽視2025/04/27