出版社内容情報
許すべきミスと罰すべきミスの違いとは? その線引きを司法に任せることは果たして有効か? 誰もが公正だと感じる安全な風土を築くには? 医療・航空などの事故当事者から得た豊富な実例を用いて、認知心理学的な視点を取り入れながら、具体的に論じる。
内容説明
組織が学習・前進する前向きな「責任」の取り方とは?豊富な事例から、「失敗」を報告しやすい文化と情報開示の重要性を説き、懲罰優先の思想に一石を投じた名著を新装版化!日本の航空・鉄道・医療事故に関する解説を監訳者が書き下ろし。
目次
プロローグ 看護師のエラーが犯罪となるとき
なぜ公正な文化が必要なのか?
失敗をとがめるべきか許すべきか?
報告の重要性と報告のリスク
情報開示の重要性と情報開示のリスク
すべての失敗は同等か?
後知恵による責任追及
悪いことをしていないならおそれる必要はない?
検察官がいなければ犯罪は存在しない
裁判は安全を害するか?
公正さを追求する裁判の関係者たち
公正な文化に対する三つの問い
「個人かシステムか」から「システムの中の個人」へ
公正な文化を構築するためのアプローチ
著者等紹介
デッカー,シドニー[デッカー,シドニー] [Dekker,Sidney]
ルンド大学教授を経てグリフィス大学教授、Ph.D.ヒューマンエラー、システム安全、失敗に対する刑事罰の可否などに関する多くの著論がある
芳賀繁[ハガシゲル]
株式会社社会安全研究所技術顧問・立教大学名誉教授。博士(文学、京都大学)。京都大学大学院修士課程修了後、鉄道労働科学研究所、鉄道総合技術研究所、立教大学現代心理学部などを経て、2018年4月から現職。安全マネジメントや安全教育に関する研究、執筆、コンサルティング、講演活動等を行っている。専門は産業・組織心理学、交通心理学、人間工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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