出版社内容情報
通信教育や夜間中学が問う「学校に通える人」と難しい人との境界,民族学校が問う「国民」と非「国民」の境界,実業教育が問う「普通教育」とそうでない進路の境界…….「公教育」とは何か,誰になにを保障するのか.いまなお変動の中にある日本の「学校化社会」のありかたを歴史に追う.
内容説明
夜間中学、民族学校、職業教育…、変動する日本の「公教育」の境界。定時制・通信教育や夜間中学が問う「学校のかたち」の境界、外国人学校が問う「国民」の境界、道徳や職業教育が問う「普通教育」の境界。教育は誰が誰に何を保障すべきか。学校を経なくては社会に居場所を見出しにくい日本の学校化社会のありかたを歴史に追う。
目次
「境界線の学校史」の問題構制
「学校」制度の境界線―その形成と展開
第1部 教育を保障する境界―義務教育・学校教育・公教育(夜間中学の成立と再編―「あってはならない」と「なくてはならない」の狭間で;勤労青少年教育における学校方式の問題―教育機会拡充をめぐる社会的力学;揺れ動く公教育の境界線―外国人学校は公的に保障されうるか)
第2部 どんな教育を保障するか―普通教育の境界変動(道徳教育に抗する/としての生活指導―普通教育の境界変動と宮坂哲文;普通教育としての職業教育をつくる―産業教育研究連盟と新制中学校カリキュラムの変容;高校工業科における普通教科と専門教科―柔軟な教育課程編成による職業と生徒への対応)
“学校の世紀”における境界線の変動
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