出版社内容情報
急速に少子社会に向かっている状況を踏まえ,日本の出生率低下に影響を与えている制度的要因を国際比較の視点からとらえ,特に大きな要因であると目される保育所サービスに焦点を絞って検討する.子育て支援策に関する望ましいポリシー・ミックスを提示する.
内容説明
本書は、厚生省より助成を受けた「少子化についての専門的研究」(こども家庭総合研究事業;平成9~11年度)の第3テーマ「子育て支援策の効果に関する研究」及び第4テーマ「少子化対策に関する国際比較研究」の3年間にわたる研究成果をもとに、さらに内容を発展させて研究叢書シリーズの1つとしてとりまとめたものである。
目次
少子社会の制度設計―国際比較と保育サービスの分析
家族政策の国際比較
ヨーロッパにおける家族政策―育児支援策からみた福祉国家のありかた
諸外国における保育サービス―政策的概念と現状
税財政システムからみた少子化対策
少子化と社会保険
国際比較からみた雇用システムと少子化問題―効果的なポリシー・ミックスを求めて
労働市場の変化と子育て支援の展開
『全国子育てマップ』に見る保育の現状分析
保育政策と女性の就業
保育所充実政策の効果と費用―家族・政府・市場による保育サービス供給の分析
保育サービスの供給―費用面からの検討を中心に
保育サービスの費用分析と需給のミスマッチの現状