出版社内容情報
現代の大都市が果たしてきた役割や優位性について再評価を加えるとともに,今後ますます激化するであろう困難な課題の解決に向けて,国民経済総体としての社会経済的基盤整備の方策を検討する. 大阪市立大学経済研究所所報
内容説明
本書では、一国の国民経済における先進国大都市の地位、存在意義・優位性についての分析と、大都市自体に内在的な「都市問題」についての分析を併せて行ない、今後21世紀に向けて、人口の停滞・減少、高齢化と有業人口比率の低下、生産機能の海外シフト等、国民経済総体としての課題を抱えた中で、わが国の大都市が果たしうる役割について考察し、そのうえで大都市の存立・発展のための社会経済的な基盤整備の方向性をハード・ソフト両面から論じることを目的とする。
目次
1 大都市の経済基盤
2 都市集積と外部経済
3 都市群システムにおける大都市
4 多国籍企業の立地と大都市
5 「世界都市」化と二都問題
6 地方分権改革と大都市行政システム
7 都市住宅政策とコミュニティ
8 大都市活性化の交通政策
9 大都市圏と土地政策
10 大都市の環境問題
11 大都市の都市計画論
12 防災型都市整備計画