出版社内容情報
１９８０年代以降の東京を舞台として，都市改造に奔走した東京都，中央省庁，諸企業，諸機関・団体などのアクターの動きを中心に，地域住民や外国人労働者にまで視点を広げ，その構造転換の姿を大きなスケールで描く，都市リストラクチュアリングの社会学． 藤田賞受賞
内容説明
本書がめざすのは、東京という巨大都市を対象に、転換期にある現代都市を作り変える「力」とは何かを徹底的に突き止めることにある。そしてその手がかりとして、本書は「世界都市」という分析視角を用意し、その検討を通じて、東京がかかえる問題、そして未来に向けての変化の可能性を探る。
目次
序 世界、国家、都市のゆらぎの中で
１章 グローバル社会と都市社会の論理―世界都市論の理論的背景
２章 東京改造の系譜―リストラクチュアリングの過去と現在
３章 リストラクチュアリングの経済的基盤―変化する産業と労働
４章 都市構造再編連合の盛衰―都市リストラクチュアリングの政治社会学
５章 東京臨海部開発の政治過程―動員的コーポラティズムの成功と挫折
６章 フレクシブルな空間の生産？―都市改造のねらいと現実
７章 都心社会の変動と「まちづくり」
８章 外国籍住民の増加と東京の再編
結 未完の世界都市
