出版社内容情報
アメリカの社会は少年非行にどのように対処してきたか.宗教を罪刑の根拠とした植民地時代から,近代化過程を経て「少年」概念の成立を見,刑務所や少年保護院が創設され,現代にいたったその変還を,犯罪原因論,背後仮説,社会意識などと関連づけながら俯瞰する.
目次
第1章 米国少年刑事政策への注目
第2章 植民地時代の社会統制
第3章 刑事政策の近代化
第4章 少年保護院の創設
第5章 少年処遇の分化と発展
第6章 少年裁判所の成立と発展
第7章 背後仮説と犯罪・非行理論
第8章 実証主義犯罪理論の興隆
第9章 社会学的犯罪理論の精緻化と政策化
第10章 時代精神としてのラベリング論
第11章 少年司法の消滅?
第12章 変遷の鳥瞰