金融危機と地方銀行―戦間期の分析

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金融危機と地方銀行―戦間期の分析

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  • サイズ A5判/ページ数 527p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130460699
  • NDC分類 338.21
  • Cコード C3033

出版社内容情報

第一次世界大戦期から両大戦期にかけての時期(1914-37)に日本経済が直面した度重なる金融危機に際して,全国各地の地方銀行経営がいかに対処したか,破綻への内的要因がどのように形成されたか,さらに個別経営の対応策をできる限り実証的に解明する.

目次

第1部 戦間期における金融危機(戦間期の金融危機と地方銀行;銀行整理と預金支払;休業銀行監理法の制定問題;地方銀行の貸出審査体制;金融危機下の郵便貯金)
第2部 地方銀行の危機への対応(北海道における銀行合同―函館銀行・百十三銀行・(旧)北海道銀行の合同関係を中心として
秋田県における地方銀行経営
両羽銀行の債権整理と証券投資
若尾銀行の破綻と銀行動揺
信濃銀行の新立とその整理
中国地方有力銀行の有価証券投資
福岡県地方銀行の大合同計画
佐賀県の銀行合同
宮崎県中核銀行の破綻と県是銀行
日向中央銀行の整理と農工銀行―農銀「預け金」の一考察)
第3部 都市銀行その他の対応(藤田銀行の破綻とその整理;近江銀行の救済と破綻;金融危機下の台湾商工銀行;旧満州における銀行合同;アメリカにおける破綻州法銀行の再建―1933年緊急銀行法以前のネブラスカ州を事例に)

著者等紹介

石井寛治[イシイカンジ]
1938年京に生まれる。1965年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学大学院経済学研究科教授を経て現在、東京経済大学経営学部教授、東京大学名誉教授、経済学博士

杉山和雄[スギヤマカズオ]
1931年群馬に生まれる。1962年東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。成蹊大学経済学部教授、東洋英和女学院大学教授を経て現在、成蹊大学名誉教授、経済学博士
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ホセ

1
本書は、戦間期の金融危機の過程を、地方銀行を中心に検討している。本書を読むにあたり、基礎知識を解説しておく。日本金融史では戦間期とは、第1次世界大戦終了後から、第2次世界大戦の前までをさす。具体的には1918年~1937年までをさす。太平洋戦争は1941年からだが、日中戦争の開始から戦時期という区分になる。また、第1次世界大戦を戦間期に含めることもある。本書は、金融危機といえば昭和金融恐慌という従来のイメージに修正を迫り、昭和恐慌下での金融危機の深刻さを明らかにしたという意味で画期的である。2015/11/02

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