出版社内容情報
第一次世界大戦期から両大戦期にかけての時期(1914-37)に日本経済が直面した度重なる金融危機に際して,全国各地の地方銀行経営がいかに対処したか,破綻への内的要因がどのように形成されたか,さらに個別経営の対応策をできる限り実証的に解明する.
目次
第1部 戦間期における金融危機(戦間期の金融危機と地方銀行;銀行整理と預金支払;休業銀行監理法の制定問題;地方銀行の貸出審査体制;金融危機下の郵便貯金)
第2部 地方銀行の危機への対応(北海道における銀行合同―函館銀行・百十三銀行・(旧)北海道銀行の合同関係を中心として
秋田県における地方銀行経営
両羽銀行の債権整理と証券投資
若尾銀行の破綻と銀行動揺
信濃銀行の新立とその整理
中国地方有力銀行の有価証券投資
福岡県地方銀行の大合同計画
佐賀県の銀行合同
宮崎県中核銀行の破綻と県是銀行
日向中央銀行の整理と農工銀行―農銀「預け金」の一考察)
第3部 都市銀行その他の対応(藤田銀行の破綻とその整理;近江銀行の救済と破綻;金融危機下の台湾商工銀行;旧満州における銀行合同;アメリカにおける破綻州法銀行の再建―1933年緊急銀行法以前のネブラスカ州を事例に)
著者等紹介
石井寛治[イシイカンジ]
1938年京に生まれる。1965年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東京大学大学院経済学研究科教授を経て現在、東京経済大学経営学部教授、東京大学名誉教授、経済学博士
杉山和雄[スギヤマカズオ]
1931年群馬に生まれる。1962年東京大学大学院社会科学研究科博士課程修了。成蹊大学経済学部教授、東洋英和女学院大学教授を経て現在、成蹊大学名誉教授、経済学博士
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ホセ