出版社内容情報
香港に足場をおくイギリス商業資本の代表的存在ジャーディン・マセソン商会の具体的な活動を丹念に検証することを通して，一世紀半余にも及んだイギリスの東アジアにおけるプレゼンスの意味を，日本を含む東アジアの近代化の歴史的過程との関わりから問い直す．
目次
イギリスの対中国政策の変遷とジャーディン・マセソン商会
香港でのパートナーシップ（合名会社）経営の実際―ジャーディン・マセソン商会の経営形態
「商業貴族」の没落か？―ジャーディン・マセソン商会の貿易活動
イギリス本国との金融的絆―ジャーディン・マセソン商会とロンドン金融市場
東アジア初の洋式製糸工場の実験―１８６０年代の上海器械製糸工場経営
多角化の模索―１８７０年代以後のさまざまな試み〔ほか〕
