出版社内容情報
スターリン時代の到来とともにロシアの農村はどのような変貌を遂げたか.ソ連の指令経済体制のもとでの農業とはいかなるものか.ヴォルガ農村を対象に膨大な未公刊資料を駆使してテロルの源泉となった「計画経済」の農村・農民の姿をリアルに描き出す.
目次
第1章 1929年の穀物調達
第2章 全面的集団化の開始とクラークの階級としての絶滅
第3章 「ボリシェヴィキの春」
第4章 1930年の収穫と調達
第5章 集団化の再開 1931年
第6章 ヴォルガの旱魃
第7章 集団化の後退 1932年
第8章 収穫から大量弾圧へ
第9章 飢餓のさなかで 1933‐34年
第10章 結論への点描