出版社内容情報
ソ連の模倣から出発しながら,冷戦構造の深化とともに独自の経済改革,強権体制へと移行し,そして瓦壊へと至る過程を,社会主義「小国」であるがゆえの命運として位置づけ,政治経済的視点から描き出すルーマニア現代史.
目次
序章 ルーマニア研究の意義・方法・課題
第1章 ソ連圏の形成とルーマニア社会主義国家:1944~1947
第2章 冷戦の深化とルーマニア経済体制のソヴィエト化:1947~1952
第3章 フルシチョフの登場とルーマニア自主路線:1956~1965
第4章 経済改革の時代とチャウシェスク体制の成立:1965~1971
第5章 デタントとルーマニア経済の西側接近:1971~1980
第6章 機能不全から崩壊へ:1980~1989