エンジニア・エコノミスト―フランス公共経済学の成立

エンジニア・エコノミスト―フランス公共経済学の成立

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  • サイズ A5判/ページ数 305p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784130460460
  • NDC分類 331.235
  • Cコード C3033

出版社内容情報

19世紀フランスで交通網の整備に携わった「土木公団」エンジニアたち.本書はこの科学者集団が次第に経済学に関心を向け,公共経済学を形成していく過程をたどり,彼らの経済思想の現代的意義を明らかにする. 渋沢・クローデル賞特別賞,日経経済図書文化賞受賞

内容説明

本書はこの科学者集団が次第に経済学に関心を向け、政府の経済的役割の分析から公共経済学を形成していく過程をたどり、彼らの経済思想の現代的意義を明らかにする。社会史的分析により経済学史研究に新風を吹込む。

目次

序章 エンジニア・エコノミストとはなにか
第1部 土木公団のエンジニアの知的・社会的環境(エンジニアはなぜ経済学に興味を持ったのか;エンジニアの経済思想はどのように形成されたのか)
第2部 公共事業と政府の経済的介入(なぜ政府が道路を作るのか;交通路における自然独占;政府介入の必要性)
第3部 交通路の利益と政府の役割(交通路の経済効果と「一般の利益」;政府の経済的介入の目的と方法)
終章 公共経済学とディリジスム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

8
「政策立案の当事者によって誕生したフランスの公共経済学は、その萌芽的なかたちのなかに、すでに社会の厚生の重視という視点を確立していた…歴史的にみて、フランス経済は、政府が「法的な諸規則や行政指導を介し」て経済の方向性を指導するという、ディリジスムの特徴を示しているといってよいが、土木公団のエンジニアは、そうした経済政策の現実の担い手にほかならなかった。交通路が雇用確保と革新の手段であり、経済発展の源泉だ、かれらが考えていたことにも表れているように、公共交通事業は…ディリジスムの強力な推進手段だった」2022/03/01

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