出版社内容情報
マルクス経済学の価値論は,単に市場の価格現象をそれ自体として分析するだけでなく,そこから背後の生産過程に遡り,資本主義経済の階級対立や歴史的性格を透射する点にこそ主眼がある.本書はこの観点から,マルクス価値論の可能性を深化・展開する意欲作.
内容説明
本書の課題は、価値概念の展開を通して、資本主義経済を特徴づける無規律性、階級性および歴史性について考察してゆくことにある。
目次
第1章 商品論の再構成と価値の概念(市場の無規律性と価値論;使用価値と価値;交換を求める諸形態の展開;価値概念の再検討)
第2章 価値法則の論証と剰余の概念(マルクス価値論の問題構成;労働過程と経済原則;経済原則と剰余の概念;価値法則の論証と資本の価値増殖)
第3章 生産価格と市場価値(資本主義経済の歴史性と価値論;費用価格と利潤;生産価格の形成;市場価値の展開)
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