出版社内容情報
「下請」「収奪」など,とかく暗いイメージで語られるわが国の中小企業は,他方で戦後の経済復興・高度成長の礎であり,日本経済の活力の源でもあった.本書はこうしたわが国の中小企業について,歴史,産業構造,労働などの諸側面から現状を浮彫りにする. 中小企業研究奨励賞受賞
目次
1 中小企業問題の歴史と展望(歴史の中で変貌する中小企業;経済の構造変化と中小企業)
2 中小企業研究の視点(日本の中小企業の「イメージ」,「実態」と「政策」;日本におけるメーカーとサプライヤーとの関係―関係の諸類型とサプライヤーの発展を促すメカニズム)
3 技術変革と中小企業(中小企業の技術―中小製造業における技術移転を中心として;情報化と中小企業)
4 中小企業と労働(賃金二重構造の理論的検討;中小企業の労使関係像―労働者のエートスからの接近)
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