目次
第1部 団塊ジュニア世代の苦境(病める団塊ジュニア世代;団塊の世代と平成の「改革」)
第2部 日本の社会保障制度の特性(日本における歴史的展開;国際比較上での日本の位置)
第3部 セーフティネットの構築と財源(健康格差;医療と財源;介護と財源;保険料の引き下げを)
著者等紹介
橘木俊詔[タチバナキトシアキ]
京都大学名誉教授、元京都女子大学客員教授、元同志社大学経済学部特別客員教授。1943年生まれ。小樽商科大学卒業、大阪大学大学院修士課程修了、ジョンズ・ホプキンス大学大学院博士課程修了。Ph.D.仏英独で研究職、教育職を経験。京都大学教授、同志社大学教授等を経る。専門は労働経済学、公共経済学。元日本経済学会会長
森剛志[モリタケシ]
甲南大学経済学部教授。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了(博士号取得)。日本学術振興会特別研究員等を経て現職。イリノイ大学客員研究員(2007年8月~2008年8月)。専門は医療経済、経済格差、所得分配(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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お抹茶
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医療政策史の側面もある。今の日本でも20代の6人に1人,50代の9人に1人が十分な食料・飲料がないと回答している。都道府県の所得の中央値とその県の平均寿命の相関係数は0.6。日本人は医療・介護費への負担増に対して政府の負担増で賄うことを望んでいる人が多く,特に高齢者層でその傾向が強い。団塊ジュニア世代の親は2030年代には亡くなる。親世代にはあった公的職場が問題だと指摘し,就職氷河期世代の雇用を国が支援すべく公務員の増加を訴える。また,社会保険料ではなく税方式にし,軽減税率ありで消費税率引き上げを主張。2025/03/30