出版社内容情報
経済のグローバル化は,ブレグジットや米中貿易戦争など,ある特定の地域で発生した事象が,瞬く間に深刻な現象に発展する危険性をはらむようになった.現代の世界経済が抱えるこうしたグローバルリスクについて,その測定を行うとともに影響について考察する.
目次
グローバルリスクの概念と測定―リスク回避行動を検証する
第1部 大規模な脅威(米中貿易戦争の影響―ミドルパワーは何ができるのか;チャイナリスクの金融的側面―新型コロナウイルス感染症対策も踏まえて;欧州経済のリスク―新型コロナウイルス感染拡大、ブレグジット、そしてユーロ圏金融市場のリスク)
第2部 グローバルリスクの影響(米国から新興国への資本フローに対する影響―グローバルリスクと資本受入国の固有リスクに着目して;アジアへの直接投資の変化―チャイナリスクと2010年代の日本企業の動向;政策不確実性が株式リターンに与える影響―短期的かつ長期的効果の理論的考察と実証分析)
グローバルリスクとその影響
著者等紹介
小川英治[オガワエイジ]
一橋大学名誉教授、東京経済大学経済学部教授(国際金融論)。1957年北海道生まれ。一橋大学商学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(商学)。一橋大学大学院経営管理研究科教授を経て、現在に至る。1986~88年ハーバード大学経済学部、1992年カリフォルニア大学バークレー校経済学部、2000年9月国際通貨基金調査局で客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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