内容説明
リーマン・ショック後の日本経済や世界経済の現況の中で、世界同時不況と景気循環分析についての論文集として編纂したもの。「世界同時不況」に関して現実のデータに基づいた実証分析を展開し、「景気循環分析」の手法を新たに開発、もしくは既存の手法を当該分野で応用。
目次
第1部 景気指標をめぐる新展開(景気基準日付の再検証―Real‐timeデータに基づく推計;刈り込み処理と景気動向指数―「刈り込みDI」を用いた外れ値の把握;GDPギャップの月次化と景気判断―バンドパスフィルターによる計測;企業の景況判断と決定要因;都道府県別CIと全国の景気―CPBIによる分析)
第2部 予測形成と景気分析(債券投資家の予測形成要因―QUICK債券月次調査からみえるもの;ボラティリティの景気予測力―バリアンス・リスクプレミアムの検証から;インフレ期待の異質性―区間データを用いたCarlson‐Parkin法の拡張;ゼロ金利制約下における日本経済―流動性制約家計を含むニューケインジアンDSGEモデル;量的緩和―レジーム・スイッチVARからみた2つの政策効果)
第3部 日本と世界の景気分析(戦後14番目の景気循環の特徴―「いざなぎ超え」「百年に一度の不況」の意味;2つの金融危機とわが国の企業破綻;ユーロ圏の産業構造の変化と景気循環への影響;米金融危機と景気循環―家計のバランスシート調整の影響;日本と韓国の生産性格差と無形資産の役割)
著者等紹介
浅子和美[アサコカズミ]
一橋大学経済研究所
飯塚信夫[イイズカノブオ]
日本経済新聞デジタルメディア、日本経済研究センター
宮川努[ミヤガワツトム]
学習院大学経済学部、経済産業研究所ファカルティー・フェロー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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