出版社内容情報
低インフレ・デフレに陥った90年代以降の日本における「名目賃金の下方硬直性」を検証し、金融政策や労働政策のあるべき姿を考察。
目次
なぜ名目賃金の下方硬直性が問題なのか?―本書の問題意識と構成
第1部 名目賃金は下方硬直的なのか(労働者個々人の名目賃金変化―ヒストグラムの観察;下方硬直性の検証―フリクション・モデルの推計)
第2部 名目賃金の下方硬直性が経済に与える影響(失業への影響―マクロ・モデルのシミュレーション;離職への影響―ハザード・レート関数の推計;下方硬直性の存続期間、労働生産性、人件費や失業への影響)
第3部 名目賃金の下方硬直性と金融政策(歴史的・国際的観点からみた名目賃金;下方硬直性の原因、伸縮性の原因―行動経済学と労働市場特性;残された論点と政策含意―90年代のわが国の経験をどう生かすか)
著者等紹介
黒田祥子[クロダサチコ]
1971年生まれ。1994年慶應義塾大学経済学部卒業。日本銀行入行。1999年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。現在、日本銀行金融研究所主査
山本勲[ヤマモトイサム]
1970年生まれ。1995年慶応義塾大学商学研究科修士課程修了。日本銀行入行。2003年ブラウン大学大学院経済学部博士課程修了(経済学博士。Ph.D.)。現在、日本銀行金融研究所企画役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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