出版社内容情報
「グローバル化」の進展は、福祉国家財政にどのような影響を与えているのか? 制度改革の国際比較を行うとともに、中央政府、地方政府、社会保障基金という三者の関係を捉えなおすことで、福祉国家の展望を示す。
目次
第1部 衝撃の位相―EU・イギリス・ドイツ・スウェーデン(福祉国家の経済政策と政府間財政関係―1990年代のEU諸国の若干の事例;年金改革の潮流とグローバリゼーション)
第2部 起点と波及―アメリカ・イギリス・カナダ(パクス・アメリカーナの新段階とアメリカの福祉国家システム;アメリカの財政改革と社会保障・メディア両信託基金 ほか)
第3部 動揺と再編―日本(日本における福祉国家財政の再編―グローバル化と構造改革;地方交付税の地域格差是正機能の低下と「東京一極集中」 ほか)
第4部 展望―制度設計と研究の課題(社会保障制度改革と「三つの政府」体系;福祉国家財政論の到達点と今後の課題)
著者等紹介
林健久[ハヤシタケヒサ]
1932年生まれ。東京大学大学院社会科学研究科修了。東京大学経済学部教授、流通経済大学経済学部教授、地方財政審議会会長を歴任。東京大学名誉教授
加藤栄一[カトウエイイチ]
1932年生まれ。東京大学大学院社会科学研究科修了。東北大学教養学部助教授、東京大学社会科学研究所教授、信州大学経済学部教授、帝京大学経済学部教授、法政大学現代福祉学部教授を歴任。東京大学名誉教授
金沢史男[カナザワフミオ]
1953年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。横浜国立大学経済学部教授
持田信樹[モチダノブキ]
1953年生まれ。東京大学大学院経済学研究科修了。東京大学大学院経済学研究科教授
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