出版社内容情報
現代フランスの経済社会システムの形成過程という一貫した視点から,第一次大戦期,20年代,30年代,「戦後改革」期の経済政策の特質を明らかにし,また,従来軽視されてきた欧州統合,消費,余暇などの論点を提起して新しい両大戦間期像を提示する.
目次
序 現代フランス社会経済史研究と本書の課題
第1部 第一次大戦とフランス経済再編論(第一次大戦とフランス経済革新論の流行;クレマンテルと商務省の経済組織化構想;労働運動における国有化と計画化の構想;1920年代の「近代化」の歴史的特質)
第2部 世界恐慌期の恐慌対策と管理経済(フランス人民戦線の政策論;人民戦線政府の社会経済政策―「ブルムの実験」の展開と挫折;人民戦線と雇主層の対応;人民戦線期の「構造改革」とその歴史的特質)
終章 展望―「戦後改革」とフランス資本主義の再編
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