内容説明
本書は大阪市大経済研究所の産業経済研究部門によって継続的に行なわれてきた先端技術と産業体制の変化にかんする共同研究の成果である。われわれは本書において、産業高度情報化の進展が日本の産業システムに及ぼす影響とその問題点,および先端的な技術分野におけるR&Dや特許権をめぐる国際的競争という側面に焦点をしぼって、日本産業の高度化にともなう産業システムの新しい問題点を分析した。
目次
序 高度情報化と国際化
第1部 高度情報化と産業システム(流通情報ネットワークと企業間関係;高度情報化と中小工業;金融機関における機械化・オンライン化;ME技術の発展と労働の質的変化)
第2部 高度技術と国際産業組織(情報技術のイノベーションと知的所有権保護;研究開発体制の国際化;特許活動と国際競争;先端技術分野の特許と国際産業組織)