出版社内容情報
サステイナブルな社会の構築のため、われわれの身近な地域がもつ課題を的確に捉え、その克服をめざす必要性が増している。各自治体や市民が自らの課題を考える際に参考となる重要な事例を多彩な文脈のなかで紹介し、「環境の再生と回復」をキーワードにした「地域再生」のあり方を追究する。
目次
序章 環境再生とサステイナブルな社会
1章 水俣がかかえる再生の困難性―水俣病の歴史と現実から
2章 公害からの回復とコミュニティの再生
3章 自然および農村環境の再生―日本の原風景の保全に向けて
4章 自然再生事業と再導入事業
5章 都市環境の再生―都心の再興と都市計画の転換へ向けて
補論1 都市再生は住宅再生から
6章 環境再生と地域経済の再生―ポスト工業化時代の大都市圏臨海部再生
7章 環境再生とサステイナブルな交通―道路交通政策の再構築に向けて
8章 環境再生と市民参加―実効的な環境配慮システムの構築をめざして
補論2 「環境先進県」が生んだ「負の遺産」―循環から環境再生への転換・拡張の必要性
終章 環境再生を通じた地域再生―これからの課題と展望