出版社内容情報
これまで米国の史料を中心に研究されてきたサンフランシスコ平和条約の歴史的意義を、日本および東アジア、さらに国際的な文脈から問い直し、戦後東アジアの地域秩序形成の歴史像を多角的・包括的に捉え直す。
目次
1 サンフランシスコ講和とは何か―日米和解への道(サンフランシスコ講和条約体制の形成とその揺らぎ―帝国の解体と賠償問題;多数講和と寛大な講和―日本の構想と選択;占領から講和へ―なぜ寛大な講和が可能となったのか)
2 サンフランシスコ講和と連合国(サンフランシスコ講和条約への道とその後―「封じ込め」の骨格の成立;サンフランシスコ講和とイギリス外交;フランスとサンフランシスコ講和条約、一九四五‐一九五一年)
3 サンフランシスコ講和と東アジア(戦後初期中国における対日講和観―一九四五‐一九四七年を中心に;二つの平和条約と日台経済―経済史の視座から;サンフランシスコ講和条約と感情―米軍政期/一九五〇年代初頭の韓国社会;サンフランシスコ講和条約とフィリピン―国際主義の定着とその後)
著者等紹介
川島真[カワシマシン]
東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はアジア政治外交史、博士(文学)。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。北海道大学法学部助教授、東京大学大学院総合文化研究科准教授を経て現職
細谷雄一[ホソヤユウイチ]
慶應義塾大学法学部教授。専門は現代イギリス外交史、日本の安全保障政策、博士(法学)。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。北海道大学専任講師などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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