戦後オランダの政治構造―ネオ・コーポラティズムと所得政策

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  • サイズ A5判/ページ数 275p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784130362047
  • NDC分類 312.359
  • Cコード C3031

内容説明

人口1600万人に満たない小国のオランダは、「多極共存民主主義」論やネオ・コーポラティズム、そして最近の「オランダ・モデル」に至るまで、政治学の研究材料の宝庫であり、オランダ政治の研究はヨーロッパ政治の理解に独自の貢献をなしうるものである。本書では、国家が一方的に社会を統制するのではなく、労使をはじめとする市民社会レベルの団体と国家が協同して政策を立案・執行していくネオ・コーポラティズムのあり方を示した。

目次

第1章 オランダ政治への視角とネオ・コーポラティズム
第2章 第二次世界大戦期までのコーポラティズム構想と制度的展開
第3章 終戦とネオ・コーポラティズムの成立
第4章 プラニスムの試みと挫折
第5章 戦後再建期の所得政策
第6章 朝鮮戦争と第一次支出削減
第7章 第二次支出削減―ネオ・コーポラティズムの「モデル・ケース」
第8章 公式のネオ・コーポラティズム的所得政策の失敗

著者等紹介

水島治郎[ミズシマジロウ]
1967年東京都に生まれる。1990年東京大学教養学部教養学科第3卒業。1999年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了、博士(法学)。現在甲南大学法学部助教授。主要著書・訳書に『東京裁判とオランダ』(共訳、みすず書房、1997年)。『国際情勢ベーシックシリーズ6 EU 諸国』(共著、自由国民社、1999年)。『ヨーロッパ政治ハンドブック』(共著、東京大学出版会、2000年)
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