出版社内容情報
アメリカ裁判制度の根幹である「事実審裁判所」に焦点を当て,その自律性を巡る法律審裁判所との緊張関係を理論的・実証的に分析,連邦制や陪審制を含む広い視野から,アメリカにおける権力分散や地域主義の意義とその法思想,法理論への影響を探究する.進行する日本の司法制度改革に貴重な示唆を与える本格的研究.
目次
事実審裁判所から見たアメリカ法
1 法理論の考察(法と事実―事実審裁判所の終局的判断領域への関心;法と裁量―事実審裁判所でのプレトライアル手続への関心)
2 ケース・スタディー(理論的考察からケース・スタディーへの架橋;性的嫌がらせを巡る訴訟;鉄道跡地の権原を巡る紛争;刑務所改革訴訟)
結論と今後の展望
著者等紹介
溜箭将之[タマルヤマサユキ]
1977年4月福島に生まれる。2000年3月東京大学法学部卒業。4月東京大学大学院法学政治学研究科助手(2005年3月まで)。2002年5月ニューヨーク大学スクール・オヴ・ロー修士課程修了(法学修士)。8月ニューヨーク大学スクール・オヴ・ロー客員研究員(2002年12月まで)。2003年1月ウィスコンシン大学ロー・スクール東アジア法研究センター客員研究員(2003年7月まで)。2005年4月立教大学法学部専任講師(現職)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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